じゃん球からスタートした藤間商事

藤間商事は、大阪に本社を置く1966年設立の大手遊技機メーカーです。売上高は、2017年3月期で、329億円もありました。他にも、遊技機の開発やデジタルコンテンツを手掛けるなど幅広い事業展開を精力的に行っており、事業者は全国に23か所もあります。

創業当初は、麻雀を取り入れた「じゃん球」の製造を行っていました。じゃん球は、麻雀と同じようにアガリ役を作り上げメダル獲得を目指すというゲームです。麻雀で手を作っていく感覚にかなり近く、麻雀が好きな人や麻雀をやったことがない人など幅広い層の支持を得ています。現在でも、パチンコ・パチスロと同じ料金で長時間遊べるとして人気があります。

そして、1973年からは、アレンジボールの製造・販売も開始。アレンジボールは、1枚15発のメダルを投入して、玉をポケットに入れていくゲームです。現在でも、レトロゲームとして根強い人気があります。1989年からは、遊技機の製造と販売も開始し、全国各地に営業所ができ始めました。2007年には、ジャスダックに上場しました。

藤間商事が開発したパチンコ機の中で、「リング」は原作の映画がヒットしたこともあり人気シリーズとなりました。効果音や画像による恐怖感を煽る演出と貞子が登場した時の興奮が大きな人気を呼びました。「CRリング」は、2015年にもリバイバルされるほどの人気となっています。

「リング」以降もホラー系の作品を供給しています。ストーリー性のある「CR地獄少女」は、メガヒットとなり、原作のファンからも支持を得ていました。

2013年には、通信機器メーカーサン電子株式会社と業務提携をしています。この会社は、遊技機の製造・開発なども行っています。これにより、藤間商事でより精度の高い製品が開発されることが期待できます。

藤商事の遊技機は、名古屋にある工場で主に作られています。工場の倉庫には、協力会社から納品されたセル貼り、ルーター加工済の盤面が保管されています。倉庫から生産ラインへと盤面が搬送されていきます。盤面は全てQRコードで管理チェックされています。各盤面には、ゲージプレス機で役物やゲージ穴のプレス加工をしていきます。釘打ち工程では、1分間に役30本の釘を打ち込むことが可能となっています。

このように、これまで手作業で行われていた釘打ちを藤商事では、業界でいち早く自動化し、量産体制を整備しているのです。これにより30年前までは、製造台数が1日80台だったのをアレジンなどのヒット機種を機に、自動化に切り替え1日4,000台の生産が可能となっています。